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ファッション業界の国際的な動向を
話題のニュースを踏まえてご紹介

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欧州では、今後のファッション業界の在り方・構想を一足先に打ち出しています。日本が世界のファッション市場やトレンドからふるい落とされないためには、国際的な戦略や評価指標を把握する必要があります。本記事では、ファッション業界の国際的なイニシアチブや評価指標と、世界動向に関する話題のニュースをご紹介します。

国際的なファッション業界の動向

ファッション業界の国際的な流れとして、持続可能な社会の実現があります。
日常的に利用・購入する衣料品は経済を支える重要な分野であるため、新型コロナウイルス感染拡大による経済的打撃を受けやすかったり、環境・動物に悪影響を与えてしまったり、私たち人類や地球に多大な影響を与えます。そのため、大量消費・大量生産といったファストファッションといったファッション業界における常識を見直し、変革していく必要があります。

欧州では、こういった今後のファッション業界の在り方・構想を一足先に打ち出しています。日本が世界のファッション市場やトレンドからふるい落とされないためには、国際的な戦略や評価指標を知っておく必要があります。
次章では、国際的なイニシアチブをご紹介します。

国際的なイニシアチブ一覧

国際的なイニシアチブとは、企業連合や協定、業界団体のことを指します。
1社だけでは解決が難しい環境問題に関して、民間が主導で力を合わせて解決に挑みます。その国際的なイニシアチブの中でも主要なものをご紹介します。

ファッション協定

ファッション協定(Fashion Pact)とは、フランスで開催されたG7サミットで、欧米を中心とするファッション企業と繊維企業が、「気候変動」「海洋保護」「生物多様性」の3分野で目標に向かって取り組むことを決めて発足された誓約です。例えば、2025年までに再生エネルギーの使用を50%まで削減するといった「いつまでに、どのくらい、何をするのか」が具体的に決められています。

ファッション協会は、欧州を中心に発足されましたが、現在日本でファッション協定に加盟する企業は200社以上のブランドの中で2社のみとなっています。今後、日本の加盟企業が増えることで、国際的な環境負荷低減に向けた取り組みが加速するでしょう。

サスティナブルアパレル連合

サスティブルアパレル連合(Sustainable Apparel Coalition)とは、2011年にアメリカで設立したNGO団体で、繊維業界の環境負荷を抑えたサプライチェーンの構築と労働環境の改善を目指した連合のことです。世界では250もの企業が加盟しており、日本でも有名大手企業がいくつか加盟しています。

テキスタイル・エクスチェンジ

テキスタイル・エクスチェンジ(Textile Exchange)とは、環境に配慮した繊維素材の普及を目的にアメリカを拠点とする国際NGO団体です。実際に素材に関する認証制度を8つ策定しており、オーガニック製品に関する制度、リサイクル素材の使用を増やすことを定めた制度、ダウンとフェザー、ウール、モヘア、アルパカに関する環境負荷を低減する制度などが定められています。

環境に配慮した素材に関しては以下記事でご紹介しています。ぜひご覧ください。



ファッション業界気候行動憲章

ファッション業界気候行動憲章(Fashion Industry Charter for Climate Action)とは、気候変動の抑制に向けた取り組みを国際的に促すことで、国際気候変動枠組み条約の事務局が推進しています。目標は2050年までに温室効果ガスの総排出量を0にすることです。
そのため、生産段階から気候に優しい持続可能な素材の選択や脱炭素化に向けた輸送の見直し、消費型ではなく純型ビジネスモデルの模索など、様々な取り組みがなされています。
また実際にこのような取り組みに賛同できる企業や組織が署名を行っています。

このように、国際的なイニシアチブに加盟することで、ファッション業界・繊維業界においてグローバルの最新動向を知り、国際的な競争優位性を保つことができます。一方で、コストの負担や言語の壁が大きいため、日本企業、特にアパレル企業の参加率が低いとされています。

次章では、国際的な評価指標について解説します。

国際的な評価指標一覧

グローバルな市場では、その企業の環境への影響を評価する指標が求められる傾向にあり、取引において重要視されます。また、評価の対象は一部ではなく、原材料の調達・生産・物流・販売・消費者の使用・リサイクルや廃棄といったサプライチェーン全体において求められています。
これらは単に求められているから行うというものではなく、自社の評価をする分析ツールとしても活用されています。では、実際にどのような評価指標があるのでしょうか。

ヒグ・インデックス

ヒグ・インデックス(Higg Index)とは、先述したサスティナブルアパレル連合が開発した環境負荷の測定ツールです。世界で約1万8千社が活用しています。
基本的には、環境への影響が最も大きいとされる「素材」の環境負荷を1から3(3が最も環境負荷が低い)のスコアにして公表します。水の利用や化石燃料の使用、地球温暖化への影響など詳細なデータも記載します。

環境負荷は、服のデザインの段階で決まります。そのため、こういった指標を知ることで、デザインの段階から環境に負荷のかかりにくい衣服の生産方法や素材の模索に繋がります。さらに、この指標を公表すると他のブランドよりも「透明性が高い」と環境問題に関心のある消費者に選ばれたり、企業自体の価値向上に寄与したりします。

環境損益計算

環境損益計算(Environmental Profit & Loss)とは、温室効果ガスや廃棄物、大気汚染、水の使用量といった環境へのインパクトを金額で表し管理することを指します。お金の単位で環境に対するインパクトを把握できるので、サスティナブルな経営の意思決定ができたり、どの素材や製造工程が環境にインパクトを与えているのかを社内で共有・認識しやすかったり、とメリットがあります。

ファッション透視性インデックス

ファッション透視性インデックス(Fashion Transparency Index)とは、サプライチェーンの透明性に関する指標です。例えば、動物搾取や、強制労働、労働者に対する賃金、ジェンダーと人種の平等、生物多様性など様々な項目があり、素材の調達・選定から商品の販売までの連鎖で情報公開が明確にされているかを評価しています。実際にファッション透視インデックスの評価が高いアパレルブランドのサプライヤーリストには、すべてのサプライヤー工場の名前や住所が掲載されていたり、商品タグにはどのくらい環境に配慮した製品なのかの表示があったりと可視化がされています。

サプライチェーンの透明性を高めることで、企業自身がサスティナブルな運営を実現できたり、ブランドの評価が上がったりするだけでなく、お客様が商品を購入する際に多くの情報を得たうえで判断できます。それにより、ブランドに対する安心感や信頼感につながるため、ブランドの価値向上や売上向上につながります。

本章では、環境配慮に関する国際的な評価指標を解説しました。
ツールの導入をしたり、評価対象になったりすることで、自社の環境影響を把握できるだけでなく、よりグローバルに取引を行いやすくなります。一方で、評価の精度を上げるための詳細な情報の把握・入力作業といった運営の負担や評価戦略の違い、言語の壁といった課題があり、日本企業の導入率は低いです。

次章では、ご紹介したアパレル企業の動向についてニュースとともにご紹介します。

持続可能な衣服づくりでは、
外部委託という選択肢を

本記事では、ファッション業界における国際的な動向をイニシアチブや評価指標といった観点からみてきました。今後グローバル企業に対抗していくためには、ご紹介したイニシアチブの加盟や評価指標を意識した衣服づくりが必要になります。しかし、環境に配慮した衣服づくりをするとなると、運営にかかわる負担が大きくなるため、自社内ですべて完結することは困難です。そんな時は、小島衣料の外注を視野に入れてみてください。

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