1P 350円~ グレーディング
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【複雑なデザインを実現】
パターンの作り方・パターンメイキングテクをご紹介

patternmaking

こんな服が作りたいとイメージは固まったものの、複雑なデザインになってしまい、型紙に起こす段階で躓いてしまったりしてしまうことはありませんか。
本書では複雑なデザインを実現できるパターンメイキングのテクニックについてご紹介します。

パターンメイキングとは

パターンメイキングとは、デザイナーのデザイン画から表現したい形を正確に読み取り、型紙に起こす作業のことを指します。パターンメイキングには、平面で裁断を行う『平面パターンテクニック』と、ボディと呼ばれる洋裁用の人体模型に布をあてて立体で裁断を行う『立体裁断(ドレーピング)』という2種類の方法があり、どちらも衣服を制作する上で重要な手法です。

服のパターンメイキングで押さえておくべき基本事項

衣服を作成する際は、一般的にパターンと呼ばれる型紙をもとにして布地を裁断・縫製し作成します。日本では、紙の上に書いてある寸法に基づいて裁断する平面パターンテクニックが主流とされています。
一方、ヨーロッパでは実際にボディに布をあてて型紙を作成する立体裁断(ドレーピング)と呼ばれる方法が主流です。

①パターンメイキングは平面と立体を使い分ける

平面パターンテクニックの利点として、紙とペンのみで製図を行えるため、省時間・省コストで行えることが挙げられます。
また、数値をもとに形にしていくため、個人差が少なく、パターンの仕上がりが安定していることも特長です。

一方立体裁断(ドレーピング)は、ボディに布を当てシルエットを確認しながら直接裁断していく手法です。
立体でシルエットを確認できるため、様々なデザインをイメージ通りの形にしやすく、ストレッチ素材のように体にフィットする生地やデザインに向いています。

どちらの手法にもそれぞれメリットがあり、作成したい衣服のデザインやシルエット、素材によって使い分けることが重要です。

②原型を使う

ブランドごとに共通の原型を活用することも重要です。立体裁断(ドレーピング)を中心としているため原型はあまり活用していないというケースもあるかもしれませんが、立体裁断(ドレーピング)は個々人のスキルに依存する割合も多く、安定的でないケースも少なくありません。原型を活用することで、スキルに依存する割合が低くなり、安定した製品作りにつながります。

③基本シルエットを決める

女性ファッションには8,I,Y,A,Hの5種類、男性ファッションにはI,Y,A,Vの4種類のシルエットがあります。
基本シルエットを決め、季節感をハッキリイメージしたうえで、生地・素材は適切なものなのかを確認することが重要です。

④アパレルCADを活用する

昔は手書きでの型紙作成が主流でしたが、現在はCADソフトを用いてパソコン上で簡単に型紙が作成できるようになりました。
アパレルに特化したアパレルCADを活用することで『数値に基づくパターンが作れる』『共有・保存がしやすい』『デザインを立体的に把握できる』などのメリットがあります。

以下の記事でアパレルCADサービスを利用する上でのポイントを解説していますので、こちらもご覧ください。


服のパターンメイキングにおける型紙の作り方
<原型>

パターンメイキングにおいて原型を使った型紙を作る場合、同じサイズなら1度作れば何度も使えるため、毎回作り直す必要がなく経済的です。そうした原型を使った型紙の作り方を本章でご紹介します。

①採寸する

型紙を作る前に、まずは採寸をします。採寸する箇所は背丈とバスト、ウエストです。

②原型を紙に写す

原型を紙に写す際には、はじめから実寸大で作るのではなく、10分の1サイズで練習してから作るのがおすすめです。どこから描くかというルールは特にありませんが、一例として以下の順番で説明します。

2-1. 原型の横の縦線を描く
ボタンをつけるための重なり分を描きます。ボタンがない場合は必ずしも描く必要はありません。

2-2. 襟ぐり(首のカーブ)を描く
原型に記載されている数値分、内側に線を引き、首周りを広くします。

2-3. 肩の線を描く
肩の位置にある数値は1cm分上に上げて、0.5cm肩幅を広げます。

2-4. 脇の線を描く
脇の位置にある線は原型の胸の横線を延長し、ゆるみを入れます。脇の縦線は裾などに数値が書かれていなければ、横の線に垂直になるように引きます。

2-5. ウエストの線を描く
ウエストの基準線を引きとともに、それと並行に裾線を引きます。また、ウエストの位置に記載されている数値分内側に印をつけ、ウエスト部分が絞れるように線を描きます。

2-6. 切り替え線を引く
切り替え線が描かれているデザインの場合、肩とウエスト部分の数値通りの位置に印をつけ、切り替え線を引きます。

2-7. ダーツの中心に印をつける
ウエスト部分のダーツ(立体にするためにつまんで縫う部分)の中心に印をつけ、裾もウエストと同じ位置に印をつけ、両者を結びます。また、ヒップに合わせて裾を広げるため、裾の縦線の両端から1cm空けたところに印をつけ、交差するように線を引きます。

2-8. バストポイントに向かって線を引く
切り替え線からバストポイントに向かって線を引きます。また、バストポイントから数値分下がった位置から、縦の切り替えの位置で交わるようにもう1本線を引きます。

以上の手順で実物大で描けば型紙完成です。

なお、型紙は原型から作図する以外に、原型を使わない「囲み製図」から作る方法もあります。囲み製図とはあらかじめ寸法が決まっている図のことです。洋裁本や手芸店などでもらえるレシピに記載されており、囲み製図を使うことで原型を使うよりも簡単に製図を引くことができます。

服のパターンメイキングで使用する道具

パターンメイキングを行うには専用の道具を揃える必要があります。必要な道具の一覧とそれぞれの用途は以下の通りです。

複雑なデザインをパターンに起こすときの注意点

デザイナーとの密なコミュニケーション

複雑なデザインをパターンにする際はデザイナーとのコミュニケーションを密に行うことが重要です。複雑な模様やシルエットの衣服を理想通り完成させるためには、デザイナーとデザインイメージをもとに細部まで確認を行い、お互いの認識に相違がないか確認しつつ制作を進めましょう。

量産を考慮した縫製仕様を考える

量産を考慮した縫製仕様を考える必要があります。刺繍が入ったものやプリーツ加工・その他特殊な加工が必要な場合はその分コストがかかりますが、実施するのかどうかを検討・決定していくことが重要です。

必要に応じて部分縫いで確認

ベンツやポケットなどイメージが難しい部分は必要に応じて部分縫いを行いましょう。部分縫いを行うことで、縫製方法の確認ができますし、パターンのミスが判明することがあります。

パタンナーに求められるスキル

パタンナーにはデザイナーによるデザインを忠実に型紙に起こす必要があるため、下記のようなスキルがパタンナーに求められます。

縫製・裁断・素材・デザインの知識

ファッションに関する専門知識は、パタンナーに求められるスキルです。服を立体的に制作するためには、縫製や裁断のプロセスが必須となるため、実際の工場での生産工程を考えながら型紙を起こす必要があります。加工のしやすさや縫製の仕方を考えて、生地を無駄なく効率的に使う計算を行うのもパタンナーの仕事です。
また、生地の性質によっては伸縮性のあるものや取り扱いに注意が必要なものもあるため、それらを考慮して最適なシルエットになるようなパターン作りが求められます。「最終的な製品の善し悪しは、パタンナーの腕で決まる」とファッションやアパレルの業界で言われるほど重要なポジションです。

グレーディングのスキル

1つのマスターパターンから、複数のサイズのパターンを作成するのもパタンナーの仕事です。人の身体は立体的なため、ただ単にサイズを小さくすればよいというわけではなく、身体のどの部分にあたるかで、細かな微調整が必要となります。CADがない場合はパタンナーが手作業で行う場合もあります。

以下の記事で、グレーディングの極意を服の種類別にご紹介していますので、こちらもご覧ください。



また、グレーディングのスキル・経験が豊富な人材が社内にいない…ということであれば、外部委託するという手段もあります。弊社の場合は1P 350円〜と業界屈指の安さで対応可能ですので、必要な方はぜひお気軽にご利用ください。


緻密さ・正確さ

パタンナーはデザイナーが表現した平面を立体に起こす仕事です。そのため、イメージ通りのシルエットを作成するために、ミリ単位での調整が必要となります。そのような緻密さと正確さ、手先の器用さを兼ね備えた人がパタンナーに向いていると言えるでしょう。デザイナーとのイメージをすり合わせて微調整していく緻密さが求められます。

これらの関する幅広い知識や確かな技術力を持っているパタンナーをお探しの際は是非、小島衣料にご相談ください。小島衣料には確かな知識と技術力を持った経験豊富なパタンナーが在席しており、パターン作成~グレーディングまでご対応いたします。

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