アパレルの機能素材とは?
注目される4素材の特徴や機能をご紹介!

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アパレルの機能素材とは、機能性を持たせた化学繊維やそれを用いた生地のことです。従来では、消費者のアパレル商品購入の決め手として見た目といったデザイン性が重視されていました。しかし、昨今では、デザイン性に加えて機能性も重視されています。本記事では、アパレル素材の「機能性」に焦点を当てて、機能素材の種類や特徴、今注目を集めている機能素材を解説します。

アパレルにおける機能素材とは?

機能素材とは?

アパレルにおける「機能素材」とは、撥水や速乾など、ある機能性を持たせた化学繊維やそれを用いた生地のことです。
従来の消費者は洋服の色や形などデザイン性を特に重要視していました。しかし、昨今のアパレルでは、消費者が洋服に対して機能性を求めることが増え、機能性の高い洋服の需要が高まっています。

また、化学繊維、特に合成繊維は加工がしやすく、機能性を持たせやすいため、多くの繊維・生地メーカーがさまざまな機能素材を開発しています。

化学繊維といった、主に洋服で使われている素材や繊維の特徴は以下記事でご紹介しています。こちらもあわせてご覧ください。

機能素材の開発が進む背景

このような機能素材の開発をメーカーが進めている背景として「気候の変動」「ライフスタイルの変化」が挙げられます。

機能素材は当初、スポーツウェアといったアスリートのパフォーマンスの向上を目的として開発が行われました。
しかし、近年の気候変動やライフスタイルの変化から、機能素材は仕事着・普段着でも多く活用され始めました。たとえば、社会人の勤務時の服装としてスーツだけでなく、オフィスカジュアルも浸透しており、ストレスフリーな仕事着が選ばれる傾向が強まっています。このように、より快適な環境で過ごしたいというニーズに応えるため、スポーツウェア用途だけでなく、日常生活で着用する衣料にも通気性や汗処理、遮熱性、伸縮性などの開発が進められています。

それに加え、アパレル業界のリーディングカンパニーとも言える企業の多くが消費者のニーズに応える機能性を持った商品を発売し、大きな反響を得ていることも、機能素材の開発が進む要因の1つと言えます。

主な機能素材の機能

アパレルでは多くの繊維・生地メーカーが開発を進めていますが、機能性にはさまざまな種類があり、求められる機能も数多くあります。

アパレルにおける主な機能性と機能素材は以下になります。

注目を集める4つの機能素材の
特徴・話題の理由・実用例

昨今のアパレルで特に注目を集めている機能素材は「エシカル」「アイスコットン」「難燃性」「抗菌+制菌+抗ウイルス」の4つです。以下では、この4つの機能素材の特徴と注目が集まる理由、実際の活用例についてご紹介していきます。

1:エシカル

エシカルとは、直訳すると「倫理的な」という意味であり、一般的には「人や地球環境、社会、地域に配慮した考え方や行動」を指します。ファッション・アパレルにおけるエシカルとは、素材の選定、生産工場での労働環境、流通、販売、リサイクルに至るまで、倫理的な基準のもとに活動を行うことを言います。

エシカルファッションが注目されるようになった背景には、従来のファッション業界がエシカルではなかったことにあります。
最新のトレンドを早いサイクルで展開し、大量生産かつ低コストで商品を流通させるファストファッションは、手頃な価格でファッションを楽しめることから世界中に広まりましたが、その裏側では、発展途上国の工場での低賃金かつ過酷な労働や安全性、環境への悪影響など多くの問題があり、その対応策としてエシカルファッションが広まっています。

機能素材としてのエシカルとは、主に植物系の自然素材やリサイクル繊維のことであり、オーガニックコットン、リネン(麻)、ジュートなどの植物の内部繊維、テンセルやさとうきびなどの植物に由来する化学繊維、ペットボトルから再生されたリサイクルポリエステルがあります。
これらのように、環境や身体への影響が少なく、地球にやさしい素材を使用することで、エシカル消費が行えます。

従来のエシカル素材は、エシカルとそれ以外の部分に分けてリサイクルをするため、多くの手間がかかっていました。しかし、最近では全てエシカル素材で作られている商品が販売され、今後さらにエシカルファッションが進むとされています。

2:アイスコットン

アイスコットンとは、スイスの紡績メーカーが開発した、コットン100%の接触冷感素材のことであり、肌に触れた際にひんやりして冷たく感じられる性質を持っています。この接触冷感素材の最大の特徴は実際に素材自体がアイスのように低温というわけではないが、冷たく感じられることです。

アイスコットンがこのひんやり感を実現できている鍵は「超強撚」です。
「強撚」とは、撚りの強度を高めた素材のことです。通常のコットン素材に比べて毛羽が少なく、細く少ない糸で制作するため保温性が低くなります。そのため、毛羽が抑えられ、肌に触れた時にひんやりとした冷たさを感じます。
また、アイスコットンはシワがつきづらく、サラッとした触り心地をしていることから、快適な着心地を実現しています。

このような特徴からアイスコットンは、気候変動による猛暑が続く日本でも需要が高まっており、夏服で多く活用されています。また、新型コロナウイルスの感染拡大によって常用化しつつあるマスクにも使われています。

3:難燃性

難燃性とは、燃えにくくした素材のことであり、熱分解によって発生する可燃性ガスと酸素が結合する化学反応である燃焼を抑えるための加工を施した素材です。

主に、ホテルや公共施設のカーテンやカーペット、作業現場や火災現場で着用される防災服や作業服に活用されていますが、昨今では、キャンプ需要の増加によって難燃性が高い服の需要が増加しています。

主な実用例としては、冬のキャンプでも暖かく、動きやすいモンスターパーカーがあります。

その他の難燃素材に関する詳しい内容は以下記事でも紹介していますので、あわせてご覧ください。

4:抗菌+制菌+抗ウイルス

数多くある機能素材の中でも代表的なのが「抗菌素材」です。
抗菌素材とは、臭いに対する抑制技術であり、嫌な臭いが発生しない程度に菌の増殖を抑制します。しかし、細菌が少しずつ増えてしまったり、細菌よりもさらに小さいウイルスに対しての効果が期待できなかったりとデメリットがあります。

このような抗菌素材のデメリットや昨今の新型コロナウイルスの拡大によって「制菌」「抗ウイルス」の機能に注目が集まっています。
「制菌」は、生地表面上の細菌の増加を抑えるだけでなく、菌の活動量を低下させて、数を減少させることが可能です。「抗ウイルス」は、細菌よりもさらに小さいウイルスでも効果が期待できます。

新型コロナウイルスによって高まったこの2つの機能のニーズは、アフターコロナ時代でも継続し続けると予想されています。

機能素材を知り、
活用することで顧客のニーズに応えよう

本記事でご紹介した機能素材は、いずれも顧客のニーズに応えるために開発された機能です。
したがって、顧客のニーズに応えた洋服を作っていくには欠かせない素材と言えるでしょう。

小島衣料では洋服のパターンメイキング・グレーディングを承っており、機能素材を用いた仕様等についてもご相談いただけます。服種やサイズ問わず幅広く対応可能で、国内大手アパレルメーカーやナショナルブランドなど豊富やパターンメイキング・グレーディング実績を誇っています。下記に料金表を記載していますので、ご興味のある方はご覧ください。

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