グレーディングをパタンナーや縫製工場に
依頼するのは良くない?
知らないうちに起こっている問題&対策
パタンナーであればグレーディングもできるだろう...といった誤解や、専任のグレーダーがいないなどの人材不足の問題から、「グレーディング作業をパタンナーや縫製工場に任せている」というケースは少なくありません。今回は、そういったケースで知らず知らずのうちに起きている問題とその対策についてご紹介します。
目次
グレーディングをパタンナー・縫製工場に依頼するのはNG?
実は、グレーディングは専門スキルがないと難しい
どんな服も、はじめはマスターサイズ(いわゆる、Mサイズ)の型紙を作り、それを基準として大きいサイズ・小さいサイズの型紙を展開していきます。
この“グレーディング” という作業は、「サイズを変えるだけだからパタンナーでもできるだろう」と思われてしまいがちなのですが、実はそう簡単ではありません。
マスターサイズの型紙をそのままの比率で縮小・拡大してサイズ展開してしまうと、衣服を着用したときのシルエットが悪くなってしまいます。そのためグレーディングをする際は、シルエットが崩れないようバランスを見ながら部位ごとに長さを調整していくという技術・経験が要る作業が必要になります。
たしかに、単純な丈出し・巾無しであれば、丈を+1cm、−1cm…のように足し・引きするだけなので、難しくありません。しかし、問題なのはアームホールなどのカーブラインがはいった部位です。
カーブラインがはいった部位は、パーツ同士がカーブで縫い合わさるため寸法調整の難易度が格段に上がります。カーブラインがある部位をどう調整したら良いのかという点については正解がなく、熟練者でも非常に頭を悩ませる部分です。シルエットを崩さずにきれいにサイズ変更できるかどうかは、グレーダーの経験・技術にかかっています。
この“グレーディング” という作業は、「サイズを変えるだけだからパタンナーでもできるだろう」と思われてしまいがちなのですが、実はそう簡単ではありません。
マスターサイズの型紙をそのままの比率で縮小・拡大してサイズ展開してしまうと、衣服を着用したときのシルエットが悪くなってしまいます。そのためグレーディングをする際は、シルエットが崩れないようバランスを見ながら部位ごとに長さを調整していくという技術・経験が要る作業が必要になります。
たしかに、単純な丈出し・巾無しであれば、丈を+1cm、−1cm…のように足し・引きするだけなので、難しくありません。しかし、問題なのはアームホールなどのカーブラインがはいった部位です。
カーブラインがはいった部位は、パーツ同士がカーブで縫い合わさるため寸法調整の難易度が格段に上がります。カーブラインがある部位をどう調整したら良いのかという点については正解がなく、熟練者でも非常に頭を悩ませる部分です。シルエットを崩さずにきれいにサイズ変更できるかどうかは、グレーダーの経験・技術にかかっています。
品質チェックができず、痛い目を見ることも
縫製工場にグレーディングを依頼するケースでは、縫製工場内にグレーディングの専門家がいることが殆どないため、グレーディングの良し悪しを品質チェックできる人員・体制がなく、製品が完成して初めて形崩れやミスが発覚するというトラブルも多いと聞きます。
製品ができあがるまでのスケジュールやコストに悪影響がでてしまうため、こうしたトラブルは極力避けねばなりません。次章で、このようなよくある「痛い目」について詳しく解説します。
製品ができあがるまでのスケジュールやコストに悪影響がでてしまうため、こうしたトラブルは極力避けねばなりません。次章で、このようなよくある「痛い目」について詳しく解説します。
グレーディングをパタンナー・縫製工場がおこなうデメリット
グレーディングをグレーダー以外の人がおこなうことで起こりがちな問題点をまとめると、次のようなものがあげられます。
パターンとグレーディングを両方おこなうと時間がかかる
パタンナーにグレーディングを依頼してしまうと、通常のパターン作成の他にグレーディング作業が発生するため、作業工数が大幅に増加してしまいます。
グレーディングを専任のグレーダーに任せて分業する、あるいは人員不足でグレーダーがいない場合はグレーディングのみを外注すると、パタンナーはパターン作成に集中できるようになり、残業も減らせるようになります。
グレーディングを専任のグレーダーに任せて分業する、あるいは人員不足でグレーダーがいない場合はグレーディングのみを外注すると、パタンナーはパターン作成に集中できるようになり、残業も減らせるようになります。
グレーディングの専門家ではないので、ミス・不備の発生率が上がる
パタンナーや縫製工場に依頼する場合、彼らはグレーディングの専門家ではないため、上述のようなグレーディング難易度の高い部位で躓きリードタイムが余計にかかる、形崩れなどのミス・不備が発生し手戻りしてしまうといったリスクが向上します。
手戻りが発生し、スケジュールやコストに影響がでる
前述したように、専任のグレーダーがおらず、グレーディング作業を品質チェックできる人員・体制が不十分な環境でグレーディングをしていると、製品が完成して初めて形崩れが起きていることがわかり、グレーディングからやり直しになるというトラブルも起きがちです。
こうした手戻りが発生してしまうと、製品を作るための材料・人的工数・時間といったコストが無駄になってしまうほか、スケジュールが遅延して残業や納期遅れなどの問題を併発してしまう可能性があります。
こうした手戻りが発生してしまうと、製品を作るための材料・人的工数・時間といったコストが無駄になってしまうほか、スケジュールが遅延して残業や納期遅れなどの問題を併発してしまう可能性があります。
グレーディングの品質を担保するなら、外注がお手頃
ここまでグレーディングをパタンナーや縫製工場など、専任のグレーダー以外に依頼した場合のリスク・デメリットについて説明してきました。
しかし、それでも企業によっては次のような背景から、なかなかグレーダーを確保できない場合もあると思います。
「社内にグレーディングの知識・経験がある人材がいない」
「グレーディングを専任でおこなう人材を採用する余裕がない」
「コスト的にパタンナーや縫製工場にやってもらう他ない」
グレーダーを採用する・社内で育成するといったコストや、実現までに要する時間を考えた場合、お手頃な価格でグレーディング作業のみを外注できるサービスがあるため、そちらを利用するのもおすすめです。
専門業者での外注であれば、安定した品質でグレーディングをしてもらえて上述のようなトラブル発生のリスクを抑えられます。また、これまでグレーディングを依頼していたパタンナーや縫製工場が自身の中心業務により集中できるようになり、作業負担の軽減・残業時間の削減なども期待できます。
グレーディングの外注サービスの候補として、弊社小島衣料なら1P 350円〜という業界屈指の最安値でグレーディングをおこなうことができ、さらに注文から中2日という業界内トップクラスの短納期で納品が可能です。
また、国内外に拠点を複数もっており、他社と比較すると大ロットであっても納期をそれほど伸ばすことなく短納期での提供ができるため、安く・短納期で外注したいという方にはぜひおすすめです。
もちろん、小ロットでの注文も承っていますので、まずは気軽に外注を試したいという方もご遠慮なくお問い合せください。
お問合せ
詳しい料金は、以下の料金表でご確認いただけます。
ぜひダウンロードして参考にしていただけましたら幸いです。
しかし、それでも企業によっては次のような背景から、なかなかグレーダーを確保できない場合もあると思います。
「社内にグレーディングの知識・経験がある人材がいない」
「グレーディングを専任でおこなう人材を採用する余裕がない」
「コスト的にパタンナーや縫製工場にやってもらう他ない」
グレーダーを採用する・社内で育成するといったコストや、実現までに要する時間を考えた場合、お手頃な価格でグレーディング作業のみを外注できるサービスがあるため、そちらを利用するのもおすすめです。
専門業者での外注であれば、安定した品質でグレーディングをしてもらえて上述のようなトラブル発生のリスクを抑えられます。また、これまでグレーディングを依頼していたパタンナーや縫製工場が自身の中心業務により集中できるようになり、作業負担の軽減・残業時間の削減なども期待できます。
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