新型コロナウイルスによるアパレル業界への影響｜気になるニュースをご紹介

2022年10月27日

新型コロナウイルスの感染拡大は世界中にさまざまな影響を及ぼしました。アパレル業界も例外ではなく、営業スタイル、顧客のニーズなど多くのことが変化していきました。本記事では、コロナウイルス拡大によってアパレル業界が受けた影響についてご紹介していきます。

●新型コロナウイルスの拡大と対策
●コロナウイルスによるアパレル業界への影響
●アパレル業界の今後の展望
●新型コロナウイルスにより影響を受けたアパレル業界のニュース
●顧客のニーズに応えた生産が必要

新型コロナウイルスの拡大と対策

2019年末中国武漢市から報告された新たなウイルスが世界各地に拡大され、2020年1月30日、WHO（World Health Organization）は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を、3月11日には「パンデミック」を宣言しました。
日本国内でも，3月下旬から4月上旬にかけて感染者数が急増し、大きなパンデミックが起こりました。その後5～6月には一旦減少、7～8月には5～6月を上回る感染者数、9月中旬は減少傾向にといった浮き沈みがありますが、感染者は一定数増え続けています。

このような長期的な感染拡大に伴い、人々のライフスタイルは大きく変化しました。マスクを日常的につけるようになり、外出が制限され、消毒・検温が必要になりました。現在は、ワクチン接種や国民の健康意識が進んだことで外出の制限はほとんどなくなりましたが、マスク着用は必須で、外出先では検温や消毒、換気も継続的に行われています。

次章では、アパレル業界が受けた影響についてご紹介します。

コロナウイルスによるアパレル業界への影響

実店舗の売り上げ減少

新型コロナウイルスがアパレル業界へ与えた主な影響として挙げられるのが「売上の減少」です。
新型コロナウイルス感染拡大以前のアパレル業界は、実店舗の売上が徐々に増加傾向にありましたが、新型コロナウイルスの感染が拡大に伴い、外出の機会が減ったことなどによって、実店舗の売上は大きく減少しました。

以下記事では、コロナウイルスによってアパレル業界の売上が減少した主な理由や、経済影響について解説しています。あわせてぜひご覧ください。

カジュアルウエアの人気上昇

新型コロナウイルスによって外出機会の減少や在宅勤務の増加といった消費者の行動が変化し、人々が家にいる時間（おうち時間）が増えました。そのため、ビジネス・フォーマル系衣料の需要が減少し、家で過ごしやすいカジュアルな服装の需要が高まっています。

2022年10月現在では、外出の規制も緩和されつつありますが、リモートワークが定着化する企業が増え、カジュアル化は続いています。
コロナ禍で消費者のニーズはどのように変化したのか、具体的な内容は以下記事でご紹介しています。あわせてぜひご覧ください。

ECサイトやフリマアプリの台頭

前述のように実店舗の客足は減少する一方、ECサイトやフリマアプリの利用率が向上しました。アパレル業界は他の業界に比べてEC化率が高く、消費者がECで商品を購入する頻度が高い傾向にあります。

特に新型コロナウイルスによって外出機会が減り、ECサイトのニーズが増えたことで、実店舗よりもECサイトの売上を伸ばしているアパレルブランド・企業も多く見られます。新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いてきた現在でもECサイトの売上は低下することがなく、オンラインでの購買は消費者にとって定着してきています。

また、OMO(Online Merges with Offline)を通じて実店舗とオンラインストアの顧客データを連携させる活用も広がっており、これにより実店舗の購買データをもとに商品の提案が可能となります。
中古の衣料品や商品を個人間で気軽に売り買いできる、フリマアプリの需要も若者を中心に増加しています。

アパレル業界の今後の展望

これまで紹介してきたように、新型コロナウイルスの影響もあり、EC市場は拡大しています。また、コロナ禍で自社ECに乗り出した人気ブランドも多くあり、実際に店舗に訪れなくてもオンライン上でスタイリストにスタイリングを依頼できる「オンライン接客」も広がっています。

このようなオンラインの取り組みが広がる中、売上を伸ばしていくためには、ECサイトの強化・拡大に留まらずさまざまなIT技術を駆使した施策を取り入れることが必要です。
また、IoTやビッグデータ、AIなど、デジタル技術を活用した新しいサービスの展開も広がっており、実店舗とオンラインを一貫したチャネルとして捉えるオムニチャネルを促進する必要もあります。

アフターコロナで今後注目されるテクノロジーに関しては、以下記事でご紹介しています。あわせてぜひご覧ください。

新型コロナウイルスにより
影響を受けたアパレル業界のニュース

先に述べたようにアパレル業界では、新型コロナウイルスによりさまざまな影響がありました。実際に企業にはどのようなことがあったのでしょうか。
以下では、新型コロナウイルスによる影響を受けた企業のニュースをご紹介します。

・「エアリズムマスク」の次は速乾性ハンカチ
ユニクロがウィズコロナ時代のニーズで商品開発

・コロナの勝ち組企業にブレーキ　ユニクロと無印良品5月度は前年割れ

・米国でアパレル商品のオンライン売り上げが2ケタ増

・1月の全国百貨店売上高、29.7％減　外出自粛の影響大きく

・「無印良品」3～5月期は98年の上場以来初の営業赤字
今後はロードサイドへの出店強化

・アパレル関連企業の倒産動向調査（2019年）

・4月8日から一斉休業へ、首都圏の主な商業施設

・帝国データバンク、コロナ感染拡大で上場アパレル企業の9割超が3月売上高減少

・アパレル4月売上、ワークマンと西松屋のみプラス
21社がマイナス　帝国データバンク調査

・5月のファッション小売り商況　大幅減収も下げ幅は縮小

・6月のファッション小売り商況　営業再開で減少幅縮小

顧客のニーズに応えた生産が必要

今回ご紹介したように、新型コロナウイルスによってアパレル業界でもさまざまな影響を受けました。このように変化する社会の中では、常に変化する顧客のニーズに応えることが重要です。

本記事では、新型コロナウイルスによる影響を受けた、アパレル業界のニュースをご紹介いたしました。
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