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【2023年最新版】コロナで変化したアパレル業界の「消費者ニーズ」と「生産体制」

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コロナ禍により、アパレル業界における消費者のニーズは大きく変化しました。EC需要が伸びるとともに、サスティナビリティへの注目度が高まり、生産側も変化を迫られています。そこでこの記事では、コロナの影響で変化した消費者ニーズと、それに適した生産体制やサービスをご紹介します。

コロナがアパレル業界にもたらした変化とは

新型コロナウイルスによる影響は、アパレル業界にも大きな変化をもたらしました。以下では消費者側と生産側の2つの視点からこの変化について紹介します。

消費者側の変化

消費者側の変化としてまず挙げられるのは、「消費者ニーズの二極化」です。新型コロナウイルスのパンデミックを機に高級志向と低価格志向の消費者が二極化しています。

外出機会が減り、トレンドに対する意識が薄れたことや、「本当に大切なものは何なのか」を考える流れができたことから高級志向が高まる消費者が増えました。一方で、ファストファッションの品質向上やフリマアプリの流行で手軽に安価なものを変えるようになり、低価格志向が広まっています。

高級志向の消費者には、コロナ前にトレンドであったファストファッションのような短命な服よりも、長く着られる服が求められるようになりました。また、特定の時代や流行のみにマッチする服よりも、普遍性とほどよい時代性をあわせ持つような服へのニーズも高まりつつあります。

コロナ禍やアフターコロナの消費者のニーズの変化として特に注目すべき点は、以下の4点です。
・ソーシャルグッド:社会に対して良い影響を及ぼすかどうか
・エフォートレス・シーンレス:快適で気楽に着られ、シーンを選ばない
・シーズンレス:季節を問わず、年間を通して着られる
・タイムレス:使い捨てではなく、時代を問わず長期間着られる

反対に低価格志向の消費者には、新しい商品と同じものが安価で手に入れられるフリマアプリや中古販売店の利用、機能性やデザイン性に優れたファストファッション製品の購入が見られます。コロナで出かける機会が減ったため、衣服にかける費用を減らす人が増えています。

この消費者ニーズの二極化に加え、コロナの自粛によって家の中でも服の購入が可能な「ECでの購買」が増えていることも消費者の変化としてあります。
経済産業省の電子商取引に関する調査の取りまとめ(2022年8月)によると、衣類・服飾雑貨等のEC化率は2019年に13.87%(市場規模:1兆9100億円)だったものが、2020年では19.44%(2兆2203億円)、2021年は21.15%(2兆4279億円)と年々上昇しています。

出典:電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」(経済産業省)をもとに作成

こういったEC市場の成長は、「便利さ」から来ています。消費者は、数クリックで衣類が購入できたり、購入したものを家まで運ぶ手間が省けたり、決済方法が多様化したことから、買う瞬間にお財布にお金がなくとも購入できてしまったりしています。
コロナによって定着したEC利用は、コロナが終息した後でも伸び続けると予想されています。

生産側の変化

生産側の変化としては、従来の「半年1サイクル」の見直しEC市場への対応が挙げられます。
コロナによってオーダーキャンセルが起こり、サプラインチェーンの分断が起きたことで、流行を追うがために発生する「過剰で必要性の薄い生産・消費」や、それを支えていた「半年ごとのファッションサイクル」の考え方に対する疑問が生まれ始めました。
また、コロナによる消費者側の価値観の変化や、サスティナビリティの普及から、1つのものを長く使おうという消費者ニーズが増加しており、生産側も対応するように変化する必要性が出ています。

また、店舗へ来店して購入することが減り、ECでの販売の需要が高まったことなど、購買行動の変化への対応も起きました。生産側はECでの販売にとどまらず、ECに伴う消費者の不安解消も行っています。
例えば、商品の実物が見れないと不安な消費者に対し、店舗とオンラインショップの連携やSNSでの口コミ・スタッフとの使用感に関する密なコミュニケーションなどを行っており、「オムニチャネルの進化」が見られます。また、店員さんの顔が見えない不安がある消費者に対しては、AIを搭載した接客システムを利用したり、店舗スタッフがSNSで自らを発信したりしています。

アパレル業界のEC施策について詳細を知りたい方はこちらをご覧ください。



このような変化からコロナ以降のアパレル業界のトレンドはどのようなことが予想されるでしょうか。次章で紹介していきます。

コロナ以降のアパレル業界のトレンドとは

コロナ以降のアパレル業界のトレンドとして、以下の4つが挙げられます。

持続可能なサスティナブルファッション

アパレル業界における消費者のニーズや購買行動の変化を見ると、SDGsの取り組みが国際的に注目されていることを背景に、サスティナブルファッションがトレンドになりつつあることがわかります
サスティナブルとは「持続可能な」という意味であり、サスティナブルファッションとは、衣服の生産から着用、廃棄に至るまでの過程において持続可能性を考慮し、生態系などの地球環境や人間社会への負荷が小さくなるように配慮されたファッションのことです。

環境省の調査によると、約6割の消費者がサスティナブルファッションに関心を持っているか、何らかの取り組みを行っていると回答しています。
具体的なアクションとして、「今持っている服を長く大切に着る」、「リユース(再利用)でファッションを楽しむ」、「本当に必要かなど、長い目で見て価値のある衣服を選ぶ」ことなど挙げられます。

参考:環境省SUSTAINABLE FASHIONこれからのファッションを持続可能に

実際にサスティナブルな取り組みを行っている企業は増えており、サスティナブル素材の利用や、生産者の労働環境の見直し、生産体系の見直しなどが行われています。
アパレル業界におけるサスティナブルの取り組みはこちらからご覧ください。

機能素材の活用

アパレルにおける機能素材とは、機能性を持たせた化学繊維やそれを用いた生地のことを指します。元々は、アスリートのパフォーマンス向上を目的に開発されていましたが、通常の衣服でも機能素材の活用が広まっています。

従来、消費者のアパレル商品購入の決め手としてデザインが重視されてきましたが、ライフスタイルの変化から機能素材が仕事着・普段着で求められるようになりました。通気性や汗処理、伸縮性、速乾、保温、難燃など多くの機能素材が存在しており、特にコロナが蔓延してからは、抗菌・制菌・抗ウイルス素材が注目を集めています。

機能素材や抗菌・制菌・抗ウイルス素材についてはこちらからご覧ください。


柔軟な生産体制による適時適品適量生産

これまでのアパレル業界で当たり前とされていた「不要で過剰なまでの大量生産・大量消費」や「半年ごとのファッションサイクル」などへの疑問から、適時適品適量生産という新たなサプライチェーンが注目され始めています。
この柔軟な生産体制が普及すれば、各社がこぞってセールを前倒しすることによる需要の食い合いや、それに伴う商品価値の低下といった構造的問題も改善されていくことが期待できます。また、売れ残りにより在庫を大量に抱えるリスクも低減できるでしょう。

EC販売への注力

先述したように、EC販売への注力も大きなトレンドの1つです。
従来は店舗の補完要素としてのEC販売が主流でしたが、 コロナ禍により巣ごもり消費の需要が拡大したことから、EC での販売は好調な傾向にあります。この流れを受けて、実店舗での販売のみ行っていた企業が EC 市場に参入する動きも見られるようになってきており、ECの波に乗れていないアパレル企業が遅れを取ると予想されるほどEC市場は急速に成長しています。

次章では、こうした新たなトレンドに適した生産方法を紹介します。

新しいトレンドに適した生産をするためには

新たなトレンドに適した生産方法として、代表的なものは以下の2つです。

3Dモデリングの活用

3Ⅾモデリングとは、従来2Dで行っていたパターンの作図を3Dモデルと連動させ、商品画像までワンストップで行えるシステムのことです。3Ⅾモデリングの活用により、試作を3Ⅾで制作できるため、平面では確認することが難しかった立体的な部分を型起こしして確認する必要がなくなります。そのため、試作品を作る回数が減ることによって廃棄品が減り、サスティナブルファッションを実現できます。
また、3Ⅾモデリングにより、オンラインでいち早くECサイトへ製品画像を提供できるため、購買意欲が高まるとともに先行発注が可能となり、余剰在庫も減少します。

3Dモデリングに関してご興味のお持ちの方は、以下もあわせてご覧ください。


外注サービスの活用

外注サービスの活用も、新たなトレンドに適応するうえで重要です。パターン作成やグレーディングなど、時間がかかりがちな作業を外注することで生産期間を短縮できるため、適時適品適量の生産が可能となります。

パターン作成グレーディングを外注する際の委託先選定ポイントを以下の記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください。



次章では、これらに対応したサービスを提供できる「小島衣料」について紹介します。

様々なニーズに対応可能な「小島衣料CADサービス」

小島衣料CADサービスは、パターンメイキングやグレーディング、3Dモデリングによるサンプル作成といった先述のサービスを網羅しています。
メンズ・レディース・子供服からユニフォームまで、服種やサイズを問わず対応できるほか、工程ごとの支援も可能です。経験豊富なスタッフが対応し、海外拠点も活用できるため、小ロットやお急ぎの案件にも対応できます。

小島衣料が提供するサービスの料金表は以下のリンクでダウンロードできます。
ご興味のある方はぜひ一度ご覧ください。

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